こんにちは、さいとうです。
今回は、
・Makerって何なの?
・DAIとMKRの違いとは?
・どうやって使う?
という方向けに解説します。
実際にぼくがリサーチしてみて思ったのは、「情報がまとまっていない」ということ。
ですので、そういった背景もあり、いくつかの記事を参考に、わかりやすくまとめました。
これを読んでわかるのは、
・ステーブルコイン「DAI」+ガバナンストークン「MKR」を発行している
・DAIは、イーサリアムなど30種以上の仮想通貨担保に発行
・MKRがあれば、プロジェクト(貯蓄率、担保など)の決定に関わることができる
です。ぜひ、参考にしてください。
■Maker
Makerは、2015年構想され、2017年12月発表された、DeFiプラットホームです。
管理者がいない組織「MakerDAO」が運営し、ステーブルコイン発行・管理します。
・自立分散型組織の略称
・「だれか」でなく「みんな」で管理しようという組織
・そのため銀行や取引所のように、「管理者」がいない
・運営に関わるための「トークン」を持っていれば、だれでも投票や決定に参加できる
期待値
Makerは、「最初の大規模DeFiプロジェクト」としても知られている老舗プロジェクト。
それにもかかわらず、預かり資産ランキングも、1位〜3位を推移する、有名なDeFiプロジェクトの1つです。
2つの仮想通貨を発行
Makerの特徴として、
・ステーブルコイン「DAI」
・ガバナンストークン「MKR」
の2つの仮想通貨を、発行していることが特徴です。
これによって、ステーブルコインの発行・管理を、分散的に運営できるのが、Makerになります。
■ステーブルコイン「DAI」
【DAIの特徴3選】
・非中央集権的
・価値が安定的
・発行量<担保量テザー社のように管理者がおらず、30種類以上の仮想通貨を担保にでき、発行×1.5倍の担保が必要になる。
ステーブルコインといえば、「DAI」は代表格。— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) November 1, 2021
「DAI」は、仮想通貨を担保に発行されるステーブルコインです。
ステーブルコインには、
・法定通貨担保型
・暗号通貨担保型
・無担保型
の3種類あり、DAIは「暗号通貨担保型」となります。
また、時価総額が25番目に大きい仮想通貨となり、アクティブアドレス数は、テザー社が発行するステーブルコインUSDTよりも、多い。
今や、最も有名なステーブルコインの1つで、取引、使用、保有、DeFiなどに利用されます。
たとえば、MakerでDAIを発行し、貯蓄して得られる「金利」を、UniSwapやCompoundなどレンティングに入れて、「金利」を得るやり方など。
つまり、二重に「金利」を得る方法です。
だれでも作れる&分散的
DAIは、だれでも発行でき、運営も分散的という特徴があります。
・だれでも作れる
発行は、仮想通貨を持っていれば、それを担保にDAIを発行できます。
まず、担保を預ける金庫「Vault」を用意し、イーサリアムなど仮想通貨を預け、DAIを発行。
使わず眠っている仮想通貨があれば、DAI発行に使う、というのもアリですね。
・発行は「機械」
また、人や組織でなく、アルゴリズムが発行を管理するので、「分散的」ともいわれます。
ステーブルコインで有名な「USDT」は、テザー社が発行するステーブルコインに、米ドルの価値を紐づけて存在します。
しかし、あくまでテザー社まかせの運用となるので、「集権的」となってしまいます。
しかし、DAIはCDP(Collateralized Debt Postions)というアルゴリズムが、発行を管理してくれることで、米ドルに紐づいた、ステーブルコインを発行可能。
これによって、運営まかせにならないのが、DAIとなります。
安定した価値
DAIは、1DAI=1ドルの価値に安定するよう管理されています。その理由を、話していきます。
✅ステーブルコイン「DAI」が安定する理由
・担保にできる仮想通貨が豊富
・利用手数料を変動させて供給管理ここから「DAIは安定している」といわれる。担保にできる仮想通貨は、30種類以上といわれ、手数料も需要によってコントロールすることで、安定しやすい。
DAIは真の「ステーブル」。— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) November 1, 2021
・その数30種類!
DAIは、担保にできる仮想通貨が、30種以上とかなり豊富です。
しかも、DAIに対応するプラットホームも多いため、相性が良く、需要も高まっています。
元々DAIは、2019年10月まで、担保にできるのは、イーサリアムのみ。(Single-Collateral:単一担保)
ですので、DAIの価値はイーサリアムに依存していました。
しかし、2020年11月から複数の資産を担保にできるように。(Multi-Collateral:複数担保)
その最初は、BAT(Basic Attention Token)でした。
・価値の上下、手数料の上下
TRFM(目標レートフィードバックメカニズム) といわれ、DAIの価値の上下に合わせて、出金手数料も上下させる仕組み。
DAIには、Stability Feeといって、引き出す際に手数料がかかります。この手数料を、変動されるカタチです。
たとえば、DAIの価値が下がった場合、手数料を引き上げれば、DAIの全体量を調整できます。
これによって、DAIの需要と供給をコントロールし、価値が安定します。
注意点も
✅ステーブルコイン「DAI」の注意点
・過剰担保が必要
・担保が一定数下回ると、自動精算
・精算されると、罰金も払う必要ありDAI発行で、この3点に気をつけたい。発行量×1.5倍のクリプト担保が必要。発行できても、変動によって150%下回れば、自動精算。負債となった額に罰金もかかる。注意です。
— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) November 2, 2021
・担保率150%以上
DAI発行は、「過剰担保」が必要なことに、注意が必要です。
Collateralization Ratio(担保率)が、150%以上ないと、DAIを発行できません。
発行の最低量は、100DAI以上になります。
たとえば、イーサリアム担保に100DAIを発行する場合。100DAI=100ドルなので、150ドル以上分のETHが必要になります。
・発行できたとしても…
DAIを発行できても、注意が必要です。
それが、Collateralization Ratio(担保率)が一定数下回ると、自動精算されてしまうことです。
Liquidation Ratio(精算率)といった数値です。
精算率を下回ると、
「担保を追加しDaiをキープ」か
「Daiを返却し担保引き出し」となります。
もしくは、担保がオークションで売られ、DAIと交換されます。
そこで得られたDAIと、金庫に預けて得られた金利(DAI)で、金庫の負債を補うカタチ。
・さらに罰金も!
精算されると、さらにLiguidation Fee(罰金)を払わなくてはなりません。
先ほど補われたDAI×Liguidation Fee分の罰金を、払うことに。
つまり、担保がギリギリだと、精算されるリスクと罰金を払うリスクがあります。
ですので、150%ギリギリで担保を預けるのでなく、少し余裕を持って入れ、担保率を高くしておきましょう。
発行方法
ここから、DAIの発行を解説していきます。
1.国内取引所で、仮想通貨購入
2.ウォレットに送金
3.ウォレットとMakerを接続
4.Makerで金庫を作り、DAI発行
5.DAI返却、担保回収
手順1〜2「国内→ウォレットへの送金」は、コチラを参考にどうぞ。
=====
3.ウォレットとMakerを接続
▶︎Makerを開きます。
▶︎トップページ→「Use Dai」
▶︎「Connect wallet」でMetaMaskを選択
▶︎「次へ」→「connect」
メタマスクと接続できました。
=====
4.Makerで金庫「Vault」を作り、DAI発行
まず、金庫を作ります。
▶︎「Open new Vault」をクリック
▶︎「Sign Message」で署名
▶︎担保にする仮想通貨を選択→「Borrow against ETH」
※ここでは「ETH-A」を選びました
▶︎「Switch to Multiply」→金額入力→「Setup Proxy」→「Create Proxy」
▶︎メタマスクでガス代確認
※ガス代が少し高いので、資金に余裕を持って入れましょう
▶︎「Continue」
続いて、担保を預けて、DAIを発行します。
▶︎ETHとDAIの量を設定→「Continue」
※ここで担保率150%下回る場合、発行できません
▶︎内容確認し、OKならチェック入れる
▶︎ガス代等確認
DAIが発行できました。
=====
5.DAI返却、担保回収
・Deposit: 担保の預け入れ
・Withdarw: 担保の引き出し
・Pay Back: DAIの返却
・Generate: DAIの発行
注意としては、
・Withdarw: 担保の引き出し
・Generate: DAIの発行
をすると、担保率下がる&精算リスクが高まります。
ですので、担保を追加で預けるか、DAIを返却して、手元にお金を戻す必要があります。
ここで、「Pay Back:DAIの返却」について解説します。
▶︎「Your Vault」→「Pay Back」
▶︎「Unlock DAI to Continue」→On
▶︎手数料確認
▶︎数量指定→「Pay Back」で完了です。
■ガバナンストークン「MKR」
・イーサリアムブロックチェーン上で管理
・MKRの価値が、安定するような仕組みを導入する
運営が「分散的」
ガバナンストークン「MKR」を保有していれば、Makerの決定に参加できるのが、大きな特徴になります。
プロトコルの変更に投票できたり、MKR量に合わせ、投票力が変わってきます。
つまり、多く持っていれば、より深く関われるカタチ。
決められること
MKRを持っていることで、投票できるのは、主に以下の5つになります。
・DAIを作るための、新しい担保資産の決定
・担保のリスク修正
・DAI貯蓄率の変更
・Makerシステムの選挙
・プラットフォームのアップグレード
意図的に価値を設計
MKRは、バーン(焼却)という仕組みを導入し、価値が安定的というのも特徴です。
もし、Maker内のお金が足りなくなる場合、MKR追加で発行し、バーンして、DAIを調達します。これにより、負債を補います。
なので、MKRの供給は、市況とDAIの量に応じて変化します。
MKRの供給量に制限はないので、需要と供給を、コントロールし、価値を維持してます。
購入方法
さきほどの、DAI発行よりもカンタンで、初心者にはオススメです。
残念ながら、MKRは国内取引所で、取り扱っていないというのが、難点です。ですので、必ず海外取引所が必要となります。
1.国内取引所で、仮想通貨買う
2.海外取引所に、送る
3.海外取引所で、MKR銘柄買う
手順1〜2「国内→海外への送金」は、コチラの記事をどうぞ。
=====
3.海外取引所で、MKR銘柄買う
最後に、銘柄を買っていきましょう。
▶︎入金確認できたら、メニュー→「取引所」
▶︎検索で、MKR銘柄を検索→「購入」
購入完了です。銘柄が値上がりすれば、利益となります。
■まとめ
・MKRを持った人たちが集まった組織「MakerDAO」によって、分散的な運営方針
・DAIは、イーサリアムなどの仮想通貨担保に発行する
・MKRがあれば、プロジェクトの決定に関われる
・MKR銘柄を買うのが、最初はオススメ
以上になります。
では。
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