こんにちは、さいとうです。
先日、DeFiの預かり資産が11兆円に!まもなく、12兆円も見えてきています。
その中の預かり資産ランキングを見ると、
1位→Maker、3位→Aaveと、どちらも2017年からあるプロジェクト。しかし、2位→Curve Finance。
実は、ローンチ(2020年8月)から、1年で預かり資産額が150億ドル、2位まで伸びているのが、「Curve Finance」なんです。
今回は、
・Curveとは?
・なにに使うのか?
・まだ伸びるのか?
といった疑問に答えます。
ぼくは、投資歴5年のDeFi投資家として、活動中。これまで、日経225先物、FX、仮想通貨など、多くの投資に触れてきた身として、解説していきます。
ここを読むことで、
・Curveとは?
・Curveの凄さ
・これからの伸び
が分かります。
参考にどうぞ。
■Curve Financeとは?
・ステーブルコイン同士の交換がカンタン
・流動性を提供できるプール数が多く、手数料+利息が得られる
・ステーブルコインを扱うためリスクが低くできる
「仲介」いらずで通貨のやり取り
Curveは、分散型金融「DeFi」における、イーサリアム上で動く、分散型取引所(DEX)の1つです。
・銀行やコインチェックなど中央集権型取引所(CEX)と違い、「仲介役」いらずで、お金をやり取りできる場
・管理者は、人や組織でなく、ブロックチェーン上で機械が管理
・UniSwapやSushiSwapなどが代表例
ステーブルコインのための取引所
Curveは、ステーブルコイン同士の交換が、ラクなのが特徴。
これは、Curveが成長している理由の1つともいえます。
ステーブルコイン同士の交換に特化した、アルゴリズムを採用することで、交換をカンタンにできます。
・通貨同士を「混ぜて」作られたコイン
・法定通貨+仮想通貨を、1:1で作るのがメジャー
・最近は、仮想通貨+仮想通貨で作ったものもあり
・USDTやUSDCなど
たとえば、ステーブルコイン「USDC」を「DAI」に交換する場合、
・UniSwapだと、USDC→ETH→DAIと手間が必要
・Curveだと、USDC→DAIと直接交換
Curveを使うことで、カンタンにステーブルコイン同士を交換できます。
「安い・早い・安全」な取引!
Curveは、「安い・早い・安全」。
✔︎他より手数料が安い
✔︎自動で取引する方式採用
✔︎厳しい監査「Trail of Bits」合格手数料に関しては、同じDEXであるUniSwapの約1/10の手数料で済む。さらに、ステーブルコイン同士の交換もラクなので、その手数料分も安い。
楽しみなプロジェクトですね。— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) October 26, 2021
・手数料が安い
UniSwapやSushiSwapなど他のDEXに比べ、手数料が安く済みます。
しかも、先ほど述べたように、コイン交換の手順が少ないので、その分の手数料も安く済みます。
UniSwapの約1/10の手数料で済むのは、メリットおおきいですね。
・自動で取引
またCurveは、アルゴリズムが自動で取引をマッチングしてくれるのも、特徴。
これには、AMM(自動マーケットメーカー)方式を採用しているからです。
AMMの他に、オーダーブック方式というものもあるのですが、取引を実行するために、取引所の外でマッチングさせてから、実行に移ります。
これだと、手間も・時間もかかってしまうんです。
Curveなら、アルゴリズムが取引を、自動で早く行ってくれます。
・管理が厳重
「Trail of Bits」という監査にも合格し、セキュリティはかなり強いんです。
流動性与え、利息も得られる
Curveに流動性を与えることで、その取引手数料をもらうことができます。
また、Compound、AaveなどのDeFiレンデイングプロジェクトに、流動性を提供もできます。
・お金を入れられるプールという場を作ること
・自分の「銀行」をブロックチェーン上に作ること
・利用してもらうと、手数料など得られる
すると、流動性プロバイダー(LP)に、Curve取引手数料+レンデイング利息が入ってきます。
プロジェクト利用者が増えれば、得られる収益も増えるため、流動性提供者にはメリットも大きくなります。
運営側に回れる「DAO」
Curveには、流動性を提供すると、その量に合わせガバナンストークン「CRV」を発行します。
ガバナンストークンとは?
DeFiサービス運営に「口を出す」権利を得るトークン。サービスが「銀行」のようにならないよう発行される。DeFiサービスにお金を預けると、これが発行されます。いわばオマケを多く持っていれば、誰でも運営側に。
お金の管理に口を出せるDeFiって、すごいですね。— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) October 6, 2021
このトークンの量が多ければ、Curveの分散型自立組織(DAO)に加入できます。
つまり、Curveの運営に回るとができます。
すると、手数料など入ってくる分が増え、プロジェクトの計画にも関われるメリットがあります。
この仕組みにより、運営を偏りなく、より「分散的に」していけるのも、Curveの強みです。
■Curveは2つの使い方
・国内取引所
・海外取引所
・ウォレット(MetaMask)
・Curve
ステーブルコイン同士の交換
1.国内取引所で、仮想通貨買う
2.海外取引所に、仮想通貨を送る
3.海外取引所で、ステーブルコインに交換
4.ウォレットに送る
5.Curveとウォレットつなぐ
6.コイン同士を交換
手順1〜2「国内→海外への送金」は、コチラの記事をどうぞ。
※コチラの記事では「ビットコイン」を購入してますが、Curve利用の際は、「イーサリアム」を購入して下さいね。
=====
3.海外取引所で、ステーブルコインに交換
イーサリアム(イーサリアム)→ステーブルコイン(USDC)に変換していきます。イーサリアムのままでは、Curve内で使えないためです。
▶︎「トレード」→「コンバート」
▶︎振替元「ETH」、振替先「USDC」→金額→「コンバート」
振替完了です。
=====
4.ウォレットに送る
続いて、ウォレットの準備をしていきます。
なぜ、MetaMaskが必要か?
それは、取引所とDeFiやNFTサービスが、直接つながれないからです。いわば、服を買いに行くのに、財布を持たずに、お店に入るようなモノです。
1.取引所で仮想通貨購入
2.ウォレットに送る
3.サービスにつながるこの流れは、DeFiやNFT触る上で、知っておくべきことです。
— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) October 8, 2021
▶︎MetaMaskを「ダウンロード」
▶︎「Chromに追加」→「拡張機能を追加」
▶︎「ブックマーク」→「このブックマークに追加」することで、検索の手間なくMetaMaskを開くことができます。
▶︎「ウォレットの作成」または、「ウォレットのインポート」をクリック
▶︎秘密のフレーズ入力→「同意します」→「開始」
準備したウォレットに、USDCを送ります。
▶︎MetaMaskで、「イーサリアムメインネット」選択
▶︎選択したら、MetaMaskのアドレスコピーします。「アカウント名」をタップすれば、アドレスコピーできます。
▶︎「アカウント」→「ウォレット」→「フィアットと現物」
▶︎ETH列→「出金」
▶︎①「通貨:USDC」②「アドレスコピペ」③「ネットワーク:ETH」④「金額入力」で、「出金」
▶︎「承認」→「次へ」→「確認コード」→完了
送金完了すれば、ウォレットに反映されます。
=====
5.Curveとウォレットつなぐ
MetaMask(財布)をCurveとつないでいきます。
▶︎MetaMaskで「イーサリアムメインネット」選択
▶︎Curveを開き、「Connect Wallet」→「MetaMask」選択
▶︎MetaMask側でも、承認
これで、接続できました。
=====
6.コイン同士を交換
交換元「From」、交換先「To」を選択します。
※あくまで例です。
▶︎「From」列と「To」列を選択→「Sell」をクリック
承認をして交換完了です。お疲れ様でした。
流動性提供し、稼ぐ
1.国内取引所で、仮想通貨買う
2.海外取引所に、仮想通貨を送る
3.海外取引所で、ステーブルコインに交換
4.ウォレットに送る
5.Curveとウォレットつなぐ
6.コイン同士を交換
—ここまでは先ほどと同じ—
6.プロジェクトを選び流動性提供
※1〜6は、先ほどと同様なので割愛します。
=====
7.プロジェクトを選び流動性提供
流動性を提供していきます。
※今回は、「Compound」で作業を進めています。
▶︎「pool」→「Compound」
▶︎Compoundプールに接続したら、「Deposit」
▶︎流動性を提供したいステーブルコイン量を設定
※預けられるステーブルコインのカスタマイズ
▶︎「Use maximum amount of coins proportion:利用可能なコインの最大量を使用する」クリックすれば、設定できます。
▶︎「Deposit」
(ここでDeposit & stake in gaugeを選択すると、貰ったトークンを預け、利息を得られます)
ガス代等を確認し、「承認」すれば完了です。
■もちろん問題も
✅「Curve」のリスク
・急なサービス停止
・バグなどが起きる
・為替の変動リスクこれはDeFiにおいて、否めないリスク。しかし、為替の変動リスクに関しては、ドルなどに紐づいたステーブルコインを扱うため、仮想通貨よりは変動が少なく済む。
DeFi触る上では、リスクを承知の「余剰資金」で。— さいとう @ DeFiブロガー (@saito_pickNEWS) October 26, 2021
ーー急なサービス停止
これは、Curveに限らず、DeFi全般で気をつけるべきことになります。
そのために、Curveでは、「EmergencyDAO」という管理者がいてくれます。
これにより、不足の事態には対応してくれるようになっています。
※管理者がいるため、「完全な分散ではない」という声もあります。
ーーバグなどに注意
先ほど述べたように、Curveは厳しい監査に合格したセキュリティを誇りますが、完全にリスクがないとはいえません。
ハッキングなどで、資金がなくなるなんてこともあります。
ですので、あくまで入れる資金は「余剰資金」でやりましょう。
ーー為替の変動リスク
ドルなどに価値が紐づくステーブルコインを利用するため、為替レートの変動には注意です。
変動によって損失が生まれる「インパーマネントロス」により、資金を失うリスクがあります。
しかし、ビットコインなど仮想通貨より、為替ならば変動は小さいため、損失を小さくできる可能性があります。
ですので、リスクを小さくしたい人にとっては、Curveはオススメです。
■まとめ
・ステーブルコイン同士の交換が、安く・手間が少なくなる
・流動性を提供し、手数料+利息が得られる
・ステーブルコインをメインで損失リスクが低い
・急なサービス停止、価格変動などには気をつける
以上、Curveについてになります。
これからも伸びるのか?
・ステーブルコインの需要拡大
といった理由からこれからも規模は、拡大していくと思います。
ーーDeFi自体が伸びる
預かり資産が、11兆円→12兆円目前に1ヶ月足らずで伸びているように、スピード感があります。
また、中国の規制や銀行自体が規制など、自由なお金のやり取りをしたい人が増えます。
すると、こういったDEX内での取引も、拡大する。
それにつられて、Curveも伸びでいくと思います。
ーーステーブルコインの需要拡大
また、世界半数がデジタル通貨を開発していることや、ステーブルコインが色々なネットワークで対応してきているように、仮想通貨を含むコインの需要が拡大します。
多くの通貨がある中で、Curveのような取引サービスは、必要になってきます。
ドルを円に変える換金所がなくならないように、仮想通貨などを交換する場は、どんどん拡大していくと思う。
かなり期待しておきたいと思います。
では。
コメント